というわけで、行ってきました。東京国立博物館で行われている「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像」。かの「受胎告知」が展示されてるアレです。しかし周囲に行くんだよと言ったら皆さん、口をそろえて「え〜、絵はアレしか無いよ〜?」と。まぁね、たしかにね、本物はホントに「受胎告知」しか無いけどね;;; でもレオナルド・ダ・ヴィンチの思考の一端を垣間見れるのが嬉しかったからいいのwwww
友人が行った感想をきくかぎり、そんなに混んでないらしい様子。たしかに混んではいませんでした。35分待ちって美術館なら全然問題ない方ですよね。
でも今回おかしかったのが、混んでたのが「受胎告知」がある本館だけだったこと。レオナルドに関する資料や考察がある第2会場は0分待ち。日本人の現金さが露骨にあらわれてますね。とりあえず有名どころは観とけっていう。
日本人って美術館鑑賞のマナーがホントなってないと思う。
・・・・・・ちなみに、今までの経験で一番待たされたのが「落穂拾い」が来てた時のミレー展。たしか3時間待ちで、地下1階が展示室なのに、階段で3階まで上がって並んで、ぞろぞろ降りてこなきゃならなかったという・・・・・・ なんでミレーとかモネって混むんでしょう。ファンが多いのかそれとも単に知名度高いだけか。
閑話休題www 無神論者な私ですが(大学はプロテスタント系ww)、宗教画や讃美歌は好きだったり。
「受胎告知」は・・・・・・美術的観点からみても無論傑作なわけですが、宗教的に観ても素晴らしい。じんわり感動。ミケランジェロの「ピエタ像」を観たときも泣きそうになったけど、今回も危なかった;;
後に描かれる「最後の晩餐」に比べると、マリアの表情とか動きにはぎこちなさがありますが、人間のふくよかさがわかる立体感、精緻に描きこまれた衣装や足元の花、書見台。そしてガブリエルの翼!!・・・・・・卓越した技術と観察力がわかります。これを20代前半で描いたレオナルドって一体;;;
描かれているモチーフの意味については書き出すととまらなくなるので割愛で。
でも、観に行ってよかった。私は大天使ガブリエルの姿勢と表情がすごく好きで、ポストカードもそこだけ買ってきましたwwww(*´∇`*)
それから第2会場。こちらではレオナルドの手稿をてがかりに、いくつかのブースに分けて彼の精神活動を展開・分析。
手稿をもとに模型がたくさん作ってあって、面白かったです。
デジタル複製画(一部原寸大)も飾ってありました。やったぁ「洗礼者ヨハネ」があったぁぁヽ(´∇`)ノ この絵、大好きなのです。レオナルドの作品の中で一番好きwwww
・・・・・・しかしレオナルドの技量はやはり凄い。「受胎告知」以前に師匠だったヴェロッキオの作品「キリストの洗礼」の一部を手伝ってますが、レオナルドのトコだけ世界が違う;;;
その模型の中でもとんでもなかったのが「スフォルツァ騎馬像」。フランスとの戦争で、使われるはずだった銅が大砲にまわされちゃったので結局無かったことになっちゃった騎馬像ですが・・・・・・その前足部分だけ、かつてのプランに則って再現してあった、んです、が。
でかっ!!!!( ̄□ ̄;;)Σ
あまりに大きい。首から下の前足部分だけなんですけど・・・・・・頭をかなりまわして見上げなきゃならないくらい。4メートルくらい?かなぁ;;
ちなみに全長は7メートルになる予定だったそうな。トロイじゃないんだからさ;;; 流石にちょっと「えぇぇ〜〜〜」と思ってしまいました。
マジですか。と思う方、6月17日までなので行ってみてください。ちょっとびびりますコレは。
それからレオナルドの美術における、ふたつの大発明が最後にまとめてありました。「スフマート」と「遠近法」。
スフマートは、簡単に言うと「輪郭のぼかし」。物体の輪郭をハッキリとりすぎないことで、奥行きを出す技術のことです。現代では美術の最も基礎的な技術として必須項目になってます。「洗礼者ヨハネ」は、この技術をたくみに使うことで、ヨハネが闇の中からぼぅっと浮かび上がっているように描いています。
遠近法を確立させたのもレオナルドです。「受胎告知」では「一点消失遠近法(物体の配置から線をひくと一点に集束する)」と「空気遠近法」が使われています。一点消失遠近法をつかうと、違和感なく観る側の視線をとおくへ導くことができます。「最後の晩餐」にもこの法則が色濃くあらわれています。
空気遠近法は、自分と物体の間にある空気量が多ければ多いほど(距離があけばあくほど)その物体はぼやけ、青みがかるという法則。これも、現代では常識的な技術として有名ですよね。
レオナルドは絵画を精神世界を理論的にくみあげて表現するに最適と考えたそうです。
図録が買えなかったのが唯一の後悔。・・・もう一度行こうかな。「国立ロシア美術館展」も観たいし。
なんだか長くなってしまったので今日はこれまでwww



